ある舞台
絡み合う人間模様
まだ私が10代の頃、ある演劇の舞台を見に行きました。
大変歴史と権威のある劇団であったと記憶しています。
友人の母が招待チケットをもらい、それに便乗しての観劇でした。
舞台は、20畳ほどの部屋に椅子が2列に並び、狭いその空間で披露されるようでした。
後ろの列の良い席をとり、友人と劇を観劇しました。
内容は複雑な恋愛模様をコミカルに描いたもので、観覧席からはときおりわらいがもれました。
私はその役者の表現力の豊かさに大変衝撃を受け、家に帰ってから急いで絵画を描いたものです。
その演劇は、演劇というより芸術に近かったのです。
同じものを、自分は絵画で表現できるだろうか、そう思いながら必死に描いたのを覚えています。
演劇の素晴らしさ
演劇とは、人生をひとコマにまとめ、端的に表現する芸術です。
たとえるなら、山登りに近い。
山を登り、征服して満足して下山することを、よく人生にたとえます。
同じように演劇も、台本を書き、演出があり、演技を学び、観客に披露する。
それもまた、人生の縮図であるのです。
